鼻の病気と症状

鼻の手術は、耳鼻咽喉科領域で最も広く行われる手術です。すなわち、対象となる患者さんが最も多い手術分野といいかえることができます。

では、どのような症状があるときに手術を考えるべきなのでしょうか。手術を受けるとどのようなメリットがあるでしょうか。また、手術を受ける病院を選ぶときにどういうことに注意すべきなのでしょうか。手術を受ける病院選びは、患者さんやご家族にとって難しい課題ではないかと思います。

インターネット上では、たくさんの情報があふれていますが、どの情報を信頼すればいいのか判断することは、とても難しいのではないでしょうか。大学病院がいいのか、専門の施設がいいのかという施設という基準で選ぶのか、手術を行う医師で選ぶべきなのか、難しい問題です。しかし、これからの時代は、必要な情報を集めて、執刀医で選ぶ基準が主流になります。

1.患者さんに優しい手術

①鼻にガーゼやスポンジをつめません

手術を受ける患者さんにとって第一に気になることは、手術の後の痛みなどの身体、精神的負担です。過去には、鼻の手術後で患者さんが最もつらかったこととしてあげることは、手術時に鼻に挿入されたガーゼなどを抜去するときの痛みです。当院の手術では、原則的に術後に鼻にガーゼをつめません。したがって、ガーゼを抜去する苦痛はありません。ただし、高血圧などの全身疾患の状況によっては、手術後3-4時間で出血が多くなる場合があります。このような状況が予測される場合、あらかじめ抜去時の苦痛が少ないタイプの柔らかいスポンジ状の詰め物を行います。

②痛くない手術

当院では、全身麻酔による手術を行っています。当然、手術中の痛みはありません。術後の痛みも患者さんにとって、心配な問題です。当院では、術後の痛みを和らげるために独自の工夫を行っています。術後の痛み止めが不要となる手術を目指しています。

③短期入院と少ない外来通院回数

忙しいビジネスマンや遠方から手術目的に来院される患者さんにとって、入院期間や手術後の通院回数も重要なポイントです。当院では、手術後に1泊入院していただき、手術後の通院は、術後1-2週目、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月を原則としています。手術前に手術後に行うセルフケアを入念に説明し、患者さんに実施していただくことにより、少ない通院回数が可能となる工夫を行っています。適切なセルフケア方法を習得していただくことは、生涯にわたって健康な鼻副鼻腔を保つことにとても役立ちます。

④嗅覚障害を治す手術

近年は、昔ながらの「蓄膿」と呼ばれていたような副鼻腔炎はまれです。アレルギー性の炎症による副鼻腔炎が中心となっています。このような副鼻腔炎で最初に出現する症状が、嗅覚障害です。当院では、嗅覚障害を訴えて受診される患者さんの約半分がアレルギー性の炎症による副鼻腔炎です。重症な場合、好酸球性副鼻腔炎という難病指定が受けられ、医療費が軽減されます。このようなタイプの副鼻腔炎では、適切な手術治療と日々のメインテナンスを適切に行うことにより、嗅覚障害を治すことができます。もちろん、全ての患者さんの嗅覚を回復できることを断言することは困難ですが、手術治療だけで十分な回復が認められない場合、生物学的治療を併用することにより、嗅覚の改善を期待することができます。

2.確かな技術に裏付けられた手術

①内視鏡下頭蓋底手術の豊富な経験

100%の安全が保証できる手術は、存在しません。どのような手術(手術以外の治療もそうですが)にもリスクは存在します。手術の安全性を高める工夫(副鼻腔の手術では全例ナビゲーションシステムを用いています)、日頃の努力(手術解剖実習の実施、参加)は、当然にことです。違いは、万一のトラブルが生じた場合に分かります。内視鏡下頭蓋底手術は、鼻副鼻腔のさらに向こう側を取り扱う難易度の高い手術です。20年以上の内視鏡下頭蓋底手術経験がある医師が行う手術は、万一のトラブルに対応できる、高い安全性を担保した手術です。

②手術解剖教育の実績

内視鏡下鼻副鼻腔手術を安全、確実に行うためには、きちんとした手術解剖のトレーニングが必要です。当院で行う手術は、このような医師向けの手術解剖トレーニング指導を長年行ってきた医師が執刀する手術です。医師教育のための教科書を上梓するレベルの医師が行う安全性の高い手術を提供します。

③鼻副鼻腔腫瘍に対する手術実績

一般的な内視鏡下鼻副鼻腔手術は、鼻炎や副鼻腔炎に対する手術です。鼻副鼻腔の病気には、このような炎症だけではなく、腫瘍も存在し、鼻副鼻腔腫瘍の治療には手術が不可欠になります。種々の鼻副鼻腔腫瘍に対しても、多くは内視鏡下手術で治療が可能です。他の病院などで内視鏡下手術では無理との説明を受けた場合でも、一度当院で手術相談してください。短期入院の内視鏡下手術で治すことができる場合が少なくありません。ただし、癌などの悪性腫瘍の場合は、手術治療だけでは、トータルの治療を完結することはできません。このような場合は、疾患に応じて、国内でベストと思われる施設をご紹介させていただきます。

主な疾患と症状

慢性的な鼻づまり・鼻炎 鼻づまりが3ヶ月以上続いている方は要注意
重度のアレルギー性鼻炎(花粉症) 鼻汁が水のように出る・くしゃみや鼻づまりがひどく日常生活に支障が出ている患者様へ
副鼻腔炎 鼻の周りに存在する空洞が炎症をおこし膿やポリープが充満した状態
嗅覚の低下 嗅覚の低下(嗅覚障害)の中には治療方法を変えることで改善を期待できるものもあります
鼻中隔弯曲症 鼻の穴の間にある仕切りが強く曲がった状態 鼻詰まりや副鼻腔炎の原因になる事も
好酸球性副鼻腔炎 アレルギー体質が影響した副鼻腔炎 血液検査で好酸球が高い方や喘息の持病がある方は可能性有り
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