鼻の疾患でよくある質問

副鼻腔炎といわれ週1回鼻洗浄に通院しています。鼻洗浄は自宅でもできるものでしょうか?

もちろんできます。生理食塩水の濃度(約0.9%)の40℃前後のぬるま湯で行う事で可能です。

ご家庭で行う鼻洗浄には、株式会社東京鼻科学研究所のハナクリーンα、米国ニールメッド社のサイナス・リンスをお勧めします。

昔から慢性鼻炎、鼻の中が曲がっているといわれ時々通院していますが治りません何か治療法はあるのでしょうか?

鼻中隔彎曲症と言われる状態が原因の鼻づまりの場合、手術による鼻中隔の矯正が最も効果的です。通院して内服薬や点鼻薬の治療によって鼻づまりの症状が和らげばよいですが、薬の効果が無い場合は手術を検討されることをすすめます。

鼻がつまって点鼻薬をしないと寝られません。薬局で買う点鼻薬はよく効くのですが、耳鼻咽喉科を受診した時に同じものを処方してもらおうと思ったら処方してくれませんでした。なぜでしょうか?

市販の点鼻薬の中には血管収縮薬という「とりあえず鼻の粘膜を縮める」成分が入っているものがあります。この血管収縮薬は即効性があり、私達も処置や手術の時に使うものですが、毎日何年も使っていると「薬剤性鼻炎」と呼ばれる、「点鼻薬を使わないと逆につまってくる」状態になってしまいます。そのため、耳鼻咽喉科を受診されて同様の薬の処方を希望されても医師によっては薬剤性鼻炎を防ぐために絶対に処方しないこともあります。

まずは鼻洗浄とステロイド点鼻薬への切り替えをめざしていただくのが良いです。最近は血管収縮薬の成分が含まれた内服薬がありますし、また粘膜下下鼻甲介骨切除術などの手術治療をされることも効果的です。

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子供の鼻水が一年中止まらず、近くの耳鼻咽喉科で投薬治療を行っていますが改善しません。どのような治療方法がありますか?

鼻水が続く場合、主に水っぽい鼻汁がでるアレルギー性鼻炎、膿性の鼻汁が続く副鼻腔炎が考えられます。内服薬、点鼻薬などによる治療で改善しない場合、12歳前後になればアレルギー性鼻炎に対しては手術治療(後鼻神経切断術、粘膜下下鼻甲介骨切除術)などを行うことができます。(子供に対する鼻手術)

副鼻腔炎に対しては小学生のうちは鼻洗浄とステロイド点鼻薬と抗生剤の内服にて様子をみることが多いですが、15歳前後であれば手術治療も効果的です。子供に多い上顎洞性後鼻孔ポリープという病気の場合、ポリープが大きくなりのどの方まで落ちてきて鼻が完全につまってしまいますのでこの場合は当院では7歳前後であっても手術を検討します。

朝方よく鼻血がでます。すぐに止まるのですがしょっちゅうでます。何か治療方法はありますか?何か悪い病気なのでしょうか?

鼻血が一番でやすい場所は左右の鼻をわけるついたて(鼻中隔)の前の方の粘膜です。毛細血管がたくさん集まっているところなので強く鼻をかんでいたり鼻をよくこすっていたりすると出ることがあります。

鼻の付け根ではなく小鼻の部分をしっかり15分ほどおさえていれば止まることがほとんどですが、指が届く部分ですので寝ている間に出血痕が治っていく際にできる痂皮(かさぶた・鼻くそ)を無意識に取ってしまい(鼻ほじり)、朝鼻血がでているといったことを繰り返すこともあります。

まず鼻を強くかまない、こすらない、ほじらないことに注意し、出血した時にはしっかりおさえて止めていれば、落ち着いてきます。

耳鼻咽喉科を受診して出血部位を焼灼して止血する、抗アレルギー薬などを内服してみるのも効果的といえます。ただ睡眠中に鼻をほじってしまう癖がなおらない場合はある程度はつきあっていく必要があるかもしれません。

片方の鼻からの出血が続く場合ですが、そのほとんどは鼻中隔彎曲症によって棘状に突出した骨の周囲の粘膜が切れておこるものです。ただ、稀に腫瘍ができていることがありますので一度耳鼻咽喉科を受診されて診断をうけられることをおすすめします。

風邪を引いた後から臭いが全く分からなくなっています。近くの耳鼻科で漢方薬(当帰芍薬散など)を処方して頂きましたが改善しません。他に良い治療はあるのでしょうか?

感冒後嗅覚障害とよばれる病気は、まず発症して1か月以内であればステロイドの内服などの治療も検討します。その後も改善が無い場合は、長期戦を覚悟していただきます。1年から数年かけて治っていけば良いと考えてください。ご質問の中にある漢方薬による治療の効果がみられない場合は「嗅覚刺激療法」という一種のリハビリテーションをおすすめします。

最近喘息といわれ吸入薬を使っているのですが、時々痰がからんだ咳も続きますし、そういえばにおいもわかりづらくなっています。喘息とにおいに関係はあるのでしょうか?

難治性の副鼻腔炎といわれる「好酸球性副鼻腔炎」は喘息と合併することが多く、重症喘息の方の多くは副鼻腔炎にもなっています。

鼻の中にポリープができて鼻をつまらせてきた場合には副鼻腔炎と診断もされやすいのですが、あまりポリープが目立たない場合には「においがわからない」「咳が続く」という症状だけのことがあり、喘息の治療のみでとどまってしまうことがあります。

副鼻腔炎を合併していると判明した場合には手術治療の組み合わせ、喘息吸入薬を口から吸って鼻から出す経鼻呼出法などによって喘息症状も嗅覚障害も改善することがあります。

好酸球性副鼻腔炎内視鏡下副鼻腔手術