耳の手術でよくある質問

耳の手術は何日入院が必要ですか?

当院では原則として1泊2日で行っています。アブミ骨手術は、術後のふらつきが持続することがあり、その場合は2泊3日、または3泊4日となる場合があります。


術後何日ぐらいの安静が必要ですか?いつから仕事・学校に行けますか?

術後は10cm×10cmのガーゼを装着したままの退院となりますので、外出には不向きです。退院日翌々日に退院後1回目の外来受診となり、その際に大きいガーゼを除去します。除去後、洗髪可能となります。その後は肉体労働以外のお仕事や通学は可能です。

術後1週間目に2回目の外来に来ていただき、耳の中のガーゼを交換します。ガーゼが入っている間は汗をかく仕事はお勧めしません。

体育は2週間お休みしてください。プールは医師の指示に従ってください。

通院はどれくらい必要ですか?

およそ、月曜日手術の方はその週の木曜日に1回目、水曜日手術の方はその週の土曜日に1回目の受診をしていただきます。2回目の受診は術後1週間目になります。

その後は、耳のガーゼが入っている方は週に1~2回受診していただきます。徐々に通院頻度は下がりますが、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月目では定期受診が必要です。その後、1年ごとに定期受診が必要です。

手術をしたら聴こえは良くなりますか?

内耳の聴力が保たれているならば、鼓膜や耳小骨を再建して聴力が改善する余地は十分にあります。個々のケースによって異なりますので、一概に良くなるとは言い切れません。


耳の手術は全身麻酔が必要でしょうか?

局所麻酔でも可能な手術ではありますが、顕微鏡下の手術になるため、手術中少しでも動くと危険です。比較的効果の強い催眠作用のある薬を使いながら局所麻酔を行うこともありますが、全身麻酔で麻酔科医が全身管理をしながら耳鼻科医が手術に集中するという分業が望ましいと考えています。

子供が中耳炎の手術が必要と言われました。手術をして今後の成長に影響はありませんか?

必要な手術を行わないことの方が、今後に影響があると思われますが、手術そのものが子供の成長に悪影響になることはありません。

ただし、真珠腫の場合は、かなり進行していても聴力が保たれていることがあり、手術を行って真珠腫を取り除くことで、逆に聴力が悪くなることも起こりえます。内耳の機能が十分残存していれば、段階手術を行うことで聴力改善が期待できますが、さまざまな理由で聴力改善が困難な例もあります。


術後耳の感覚が鈍くなりましたが大丈夫でしょうか?

通常耳の後ろを切開する方法で手術を行うと、一時的に耳がしびれることは避けられませんが、通常数か月で回復します。内視鏡下で耳の中から手術を行う場合は、感覚が鈍くなることはありません。

術後舌の痺れが続いていますが治りますか?

中耳腔に鼓索神経と呼ばれる味覚を伝える神経が走行しており、手術を行う際はどうしても鼓索神経に触れることは避けられません。触れるだけなら一時的な痺れが生じるのみで、数日から数週間で回復されることが多いのですが、真珠腫や強い炎症が鼓索神経に及んでおり、神経のダメージが強い場合は戻らないこともあり得ます。

また、稀ではありますが、真珠腫などの炎症に巻き込まれ切断せざるを得ないこともあり、切断した場合は回復が難しいです。