岩永医師による中耳・難聴外来
岩永医師による中耳・難聴外来を 毎週木曜日の午前診(9:00~12:00)に行っております。
事前予約制の専門外来ですので、受付0774-64-0789まで予約申し込みのご連絡をお願いします。
- 第一木曜日は休診日となっております。
- 木曜日は手術関連の患者様のみの事前予約制となり一般外来は行っておりません。Web予約、電話予約の受付はご利用いただけませんのでご了承ください。
- ご予約の際は、岩永医師の外来希望とお申し出ください。
初診時の検査と費用
初診の方は、以下の検査を行います(症状により検査項目が異なります)。
- 標準純音聴力検査(350点)
- 低い周波数の音(125Hz)から高い周波数の音(8000Hz)までの音の聞こえ具合をしらべる検査です。
- 標準語音聴力検査(350点)
- 言葉の聴き取り具合の程度を調べる検査です。特に補聴器装用の適応を調べる時に行います。
- ティンパノグラム(340点)
- 鼓膜の動きやすさを調べる検査。
- 耳小骨筋反射検査(450点)
- 耳小骨の動き具合を調べるための検査。耳硬化症などの疾患では動きが悪くなるため、診断の助けになります。また顔面神経の機能を調べるときにも行います。
- 中耳ファイバー検査(240点)
- 側頭骨CT(560点)
- 外から見えない部分にある病変や炎症の有無を確かめます。当院のCTは被曝量が通常のCTの1/7~1/35であり、小児にも安心して行う事が出います。また骨組織の描出に優れており、0.12mmスライスで撮影することが出来ます。
これに初診料(282点)が加算されます。
担当医の紹介
京都みみはな短期滞在手術センター 所長 岩永 迪孝
耳の疾患と症状
慢性中耳炎
症状として反復して耳漏(みみだれ)が出る、聴こえにくい、閉塞感がある等です。多くの場合通院治療では治療困難で、手術を行うことにより年数がたっていても治癒する可能性があります。
真珠腫性中耳炎
真珠種は腫瘍ではないが中耳炎を繰り返すうちに一部の組織が球状に増殖したり、鼓膜の一部が中耳腔に入り込み、周囲の組織を破壊していく病気です。
自覚症状がない場合が多く、診察で偶然発見される場合も珍しくありません。
幼少時から中耳炎を繰り返しておられる方に多く見られます。
内耳に進行した場合めまいや顔面麻痺などの神経症状が出ることがあり、この場合は緊急手術が必要となります。
滲出性中耳炎
痛みは基本的になく、耳の閉塞感または聴こえにくい症状です。中耳に浸出液がたまっている状態で、急性中耳炎の発症に続き起こることが多くなっています。自然治癒も望めますが症状が続く場合はご来院をお勧めします。一部の方は上述した真珠腫に進展する事があります。
耳硬化症
音を伝えるための耳小骨の一つ(アブミ骨)が固着して、有効に音が伝えられなくなる病気です。欧米人の方が起こる頻度が高いですが、日本人でも決して稀な病気ではありません。手術により多くのケースにおいて聴力改善が期待できます。ただし、診断が難しい場合があり、年齢のせいだとあきらめておられる方の中でも、実は本疾患であり手術により聴力改善可能であるというケースもあります。
突発性難聴
突発的に聴力の著しい低下がみられ、近年若年層に多い病気の一つです。現在、原因不明の難聴とされています。発症後すぐに治療すれば、3分の2は改善または治癒する可能性がありますが、2週間以上放置すると改善の可能性はほぼなくなってしまいます。