顔面神経麻痺の症状・診断・治療方法

症状

耳から出た神経は顔面全面に分布片側の顔面神経の麻痺により顔面の筋肉が動かなくなります。眼が閉じられない、飲もうとしても口元から水がこぼれる、舌の半分の味覚が感じられなくなるなどの症状があります。

右のイラストのように、 耳から出た神経は顔面全体に及んでおり、耳と顔面は密接な関係にあります。

※顔面神経の分布
茎乳突孔(顔面神経管の出口-耳の直下あたり)を出た顔面神経は前方で耳下腺内に入り、側頭・顔面枝、頸・顔面枝に2分した後、さらに通常6枝に分かれて扇状に広がり顔面に分布しています。

診断

顔面を見るだけで診断がつきますが、中枢性か末梢性かを鑑別することが重要です。多くの場合が末梢性ですが、脳梗塞など脳の病変でも顔面麻痺の症状が出ることがあるため、MRIは受けていただくことをお勧めしております。ヘルペスのウイルスが感染しておこることもあり、その場合はヘルペス以外の原因に比べて治癒しにくい傾向があります。

治療方法

通常 顔面神経麻痺は、ステロイドの点滴や内服などの薬物治療を行います。末梢性の顔面神経麻痺の90%以上は薬物治療で改善されますが、治療の効果がない場合は手術を行うことがあります。

顔面神経は中耳付近で側頭骨内のトンネルを通りますので、炎症がおこると神経そのものが腫れ、圧迫されていることがあります。その場合、骨のトンネルを顔面神経を傷つけないように削って開放する顔面神経減圧術を行います。

脳梗塞など中枢性の病変が原因の場合は脳外科や神経内科で治療を行います。

当院での取り組み

顔面神経減圧術は顔面神経ギリギリの骨を削るため、耳の手術に精通した術者が行う必要があります。

当院でも患者さんのご希望がありなおかつ適応がある場合は行っております。

顔面神経麻痺の手術・顔面神経減圧術について