声帯内多血小板血漿(PRP)注入

生体へのPRP治療については、現時点では費用はかかりませんが、同時に行う各種検査については通常通りの自己負担がかかります。

多血小板血漿(PRP)

~声のかすれでお悩みの方へ~
声帯萎縮症、声帯溝症、声帯瘢痕症に対する声帯内多血小板血漿(PRP)注入の研究について

当院では、多血小板血漿(PRP)の声帯内注射が声帯のボリューム改善や、声帯の組織修復に効果的ではないかと考え、現在研究を行っております。

声帯内多血小板血漿(PRP)注入は、外来にて採血を行い、多血小板血漿(PRP)を作製して声帯に注射を行うものです。施術は声帯ボリュームが増加し、声門閉鎖不全が改善するまで一カ月おきに行います。

多血小板血漿(PRP)とは

多血小板血漿(PRP)は、自身の血液の血小板のみを抽出・濃縮したもので、細胞を活性化させる線維芽細胞増殖因子や血管内皮増殖因子、血小板由来成長因子などの細胞成長因子を多く含んでいます。

血小板は、傷んだ組織の修復やボリュームの増加に効果があり、すでに火傷や褥瘡(じょくそう)による皮膚の欠損、アキレス腱断裂、口腔粘膜や口蓋骨の欠損に対する治療などに使用され、高い効果が得られており、国内外で治療に用いられています。

また、多血小板血漿(PRP)は自身の血液から作られるため、アレルギーや感染の危険性はありません。

線維芽細胞増殖因子の注射が声帯萎縮症による声門閉鎖不全に効果的であることは、すでに明らかとなっており、国内の数施設にて保険外で行われています。

以上より、私たちは多血小板血漿(PRP)の声帯への注射が声帯のボリュームを増加させ、音声機能が改善すると考えております。

声門閉鎖不全患者に対する声帯内多血小板血漿(PRP)注入

  • 声帯内多血小板血漿(PRP)注入の流れ
  • 1 外来にて30cc採血を行います。
  • 2 採取した血液を遠心分離にかけ、多血小板血漿(PRP)を準備します。
  • 3 表面麻酔薬の蒸気を吸入していただき、のどを十分に麻酔します。
  • 4 のど仏の部分の皮膚に、注射で麻酔します。
  • 5 最後にもう一度、麻酔薬を吸入していただき、声帯内注射の準備は完了です。
  • 6 鼻からファイバーを挿入し、声帯がよく見える状態にします。
  • 7 先ほど麻酔した皮膚の部分から針を挿入し、0.3ml程度の多血小板血漿(PRP)を両側の声帯に注射します。
  • 以上で施術は終了です。
    施術は、声帯のボリュームが増加し、声門閉鎖不全が改善するまで、一ヶ月おきに行います。

多血小板血漿(PRP)にご興味の方、声帯注射をご希望の方は当院受付(0774-64-0789)にお電話頂き「多血小板血漿(PRP)外来受診希望」とお伝え下さい。

本研究は大阪大学再生医療等認定委員会での認定を受け、近畿厚生局へ再生医療等提供計画を提出した上で行なわれております。

また研究内容は日本医師会治験促進センターのホームページ(https://dbcentre3.jmacct.med.or.jp/jmactr/)でも閲覧可能です。

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