声変わり障害・変声障害の症状・症例

症状

男性は、思春期にいわゆる「声変わり」を経ます。成長とともにのど(喉頭)の骨格は成長し、声帯を含めた筋肉や粘膜も成長します。その過程で、声は一時的にガラガラ声(粗造性嗄声:そぞうせいさせい)やかすれ声(気息性嗄声:きそくせいさせい)になりますが、数ヶ月~半年で安定し、声変わり前より約1オクターブほど低下し、低い声となります。

しかし、思春期になっても声が低くならず、甲高いままになったり、低い声は出るものの頻繁に裏返ったりするといった状態になることがあり、これを変声障害と言います。

変声障害は、のどの急激な成長に調節能がついていけないため、また、心理的要因などでおこります。いずれにしても声帯が過度に緊張している状態で、これが原因で低い声を出すことが困難になります。

症例1. 男性

声が高くて悩んでいる。
 

症例2. 男性

男性にしては高い声で悩んでいる。ときおり、声が裏返ったりする。

症例3. 男性

診断

症状経過、音声機能検査の結果、経鼻内視鏡検査による声帯の観察を行い、総合的に判断します。声変わりの開始から半年以上経過しても低い声で安定しない状態、あるいは声が裏返る症状が続き、通常発声時の周波数が高く、声帯が緊張した状態が確認できる場合に変声障害と診断します。

治療

音声治療(発声トレーニング)や声帯への注射、手術があります。

音声治療は侵襲が少ないですが、頻回の通院が必要で、症状の改善までに時間がかかります。また、人によっては治療に効果がみられない例があります。

ヒアルロン酸やコラーゲンなどの声帯注射により、声帯を太らせることで声を低くすることが可能な場合があります。しかし、注入した物質は吸収されることが多いため、定期的に注射を行う必要があります。

音声治療が効果的でない場合、症状が長期に及ぶ場合、症状を早く改善したい場合には、声を低くする手術治療(甲状軟骨形成術Ⅲ型)の適応となります。

当院での取り組み

当院では治療効果がより確実で、即効性があり、永続的である手術治療(甲状軟骨形成術Ⅲ型)をお勧めしています。のどの軟骨(甲状軟骨)の一部を切除し、甲状軟骨の前後の枠組みを短くすることで声帯の緊張を緩め、全長を短くして声を低くします。軟骨を除去した後に、残りの軟骨同士を縫合します。手術は局所麻酔で行いますので、声を確認しながらの調節が可能です。

一色の甲状軟骨形成術について

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