副鼻腔外来・鼻の手術相談

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においがしない

匂いを感じること(嗅覚)は、五感のうちの一つであり、生きていく上で大切な情報を数多くもたらすことのできる感覚です。「嗅ぎ分ける」ことで危険を回避したり、見えないものを探り出したり、食べることを楽しんだり、疲れを癒したりすることもできます。 そのような嗅覚が弱ったりなくなったりすることには、様々な原因が考えられます。

主なところでは副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に起因するもの・加齢による嗅覚の衰え(アルツハイマー型認知症の初期段階)・脳神経疾患の前症状・頭部外傷の影響・日頃内服している薬剤の影響・他に風邪による後遺症などといったものが挙げられます。当院の副鼻腔外来ではこれらの嗅覚障害となる原因を可能な限りみつけ出して、より良い嗅覚を取り戻すための治療をしていきます。

初診時の検査と費用

初診の方は、以下の検査を行います。

副鼻腔CT検査(560点)
鼻腔内や副鼻腔の形や炎症の有無、嗅裂(臭いを感じるスペース)の評価を行うために行います。
基準嗅覚検査(450点)
複数の試薬について、どの程度臭いを感じることが出来るかを調べるための検査です。
静脈性嗅覚検査(51点)
薬剤を注射する事で、その臭いを感じることが出来るかどうかを調べるために行います。これにより嗅神経のダメージの程度を知ることが出来ます。

※症状により検査項目が異なります。

担当医の紹介

廣芝 新也 経歴

中川 隆之 経歴

竹本 琢司 経歴

但吉 民江 経歴

当院での診察の流れ

副鼻腔外来で最も大切なものは「問診」です。初診の方はまずアンケートに記入していただきます。再診の方にも毎回「においの調子」を記入していただくスケールがあります。

診察室では鼻ファイバースコープ検査で嗅神経の末端が分布している嗅粘膜の状態を確認します。

検査としては、嗅覚障害の程度の評価をするために、T&Tオルファクトメーターを使用した基準嗅覚検査を行います。
他には、血管に薬剤を注射してそのにおいをどのように感じるかを調べる静脈性嗅覚検査、においをどの程度嗅ぎ分けることができるかを調べる嗅覚カード検査、副鼻腔炎の有無を確認するためのCT検査、嗅覚に影響する体内の亜鉛量などや、アレルギーの程度を調べるための採血を行います。

また、MRI検査を他院に依頼して行うこともあります。脳神経疾患の関与が疑わしいと判断した場合は神経内科、脳神経外科などへの紹介受診をお勧めします。

※ なお、当院では交通事故などによる嗅覚障害を後遺症とする診断は、現在行っておりませんのでご了承下さい。

当院での嗅覚障害の治療

診察、検査などにより判明した原因にあわせた治療を行います。

副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が主な原因となっている場合は、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎に対する治療に準じて内服薬(マクロライド系抗生剤、ステロイド、抗アレルギー薬)点鼻薬(ステロイド)の処方をいたします。手術(内視鏡下鼻副鼻腔手術など)を勧める場合もあります。

風邪をひいた後におこった嗅覚障害など、においを感じる粘膜(嗅粘膜)に異常をきたしたタイプの嗅覚障害には漢方薬、ビタミン剤などが従来治療に用いられてきました。また、嗅覚トレーニングを組み合わせることがあります。

日頃内服している薬剤(降圧剤など)により嗅覚障害がおこることもありますので、疑わしい場合はかかりつけの医師と相談して薬剤の変更をお願いすることもあります。 治療期間は数か月から数年以上かかることもありますが、根気よく治療を続けることが良い結果につながるといわれています。ただ、治療を続けていくには目安も必要ですので、治療開始から3か月後には再検査などを行い、治療を継続していくかを相談します。

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