主な症状

詰まる、鼻水、くしゃみ

具体的な症状

当院での診断について

鼻腔の視診を行い、鼻腔内の奥の方はファイバースコープによって観察を行います。鼻の通りを診る鼻腔通気度検査やCT、血液検査を行う場合もあります。

耳鼻科疾患として考えられるのは

においがしない(嗅覚の低下)

具体的な症状

コロナウイルス感染で起こる症状として注目が集まるようになった嗅覚障害ですが、味覚の調子も合わせて悪くなることもありますが、通常嗅覚障害が改善すると味覚の違和感も改善します。是非知っていただきたいことは、2つです。

ひとつは、手術でよくなる嗅覚障害があるということです。匂いを感じる場所は、鼻の中央の一番頭に近いところにある非常に狭いところです。鼻がつまっていなくても、鼻の入り口から遠い匂いを感じる場所に空気が届いていないと匂いは感じません。手術治療においては、非常に狭くて頭に近いところをきちんときれいにしなければならないので、高度な技術が求められる手術となります。

ふたつ目は、嗅覚は視覚や聴力と異なり再生能力が残されていることです。すなわち「あきらめてはいけない」ということです。大急ぎで行わないとダメ、というものでもありません。再生能力があるといっても一般にわれわれ人類の嗅覚再生はとてもゆっくりとした時間経過でおこります。

鼻腔の視診を行い、鼻腔内の奥の方はファイバースコープによって観察を行います。鼻の通りを診る鼻腔通気度検査やCT、血液検査を行う場合もあります。ポリープや炎症などにより嗅覚の通り道がふさがれることによって嗅覚が低下しているのか、嗅神経やより中枢に嗅覚低下の原因があるのかを見極める必要があります。においの検査はT&Tオルファクトメトリー、アリナミンテスト、嗅覚カード検査を用い診断を行います。その他CTやファイバースコープにより、総合的に判断します。

耳鼻科疾患として考えられるのは

花粉症

具体的な症状

重度の花粉症になると、サラサラの透明な鼻水がずっと出続けたり、頻繁にくしゃみが続いたり、鼻が詰まって鼻呼吸ができなくなるため日常生活に支障が出る、といった症状が、花粉が飛散している間続きます。花粉症といえば2月から5月に飛散するスギ花粉が有名ですが、その他にも3月から5月末まで続くヒノキ花粉、梅雨前、秋に飛散するイネ科花粉など、季節によって異なる花粉が原因となる花粉症があります。

診察では鼻内の観察をし、鼻腔の粘膜の色や腫れ具合、鼻水の性状や量を確認します。症状がひどい場合は副鼻腔炎を合併している場合もありますので、CTで確認する必要があります。

また、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質や花粉の種類を調べる血液検査を行い、通年性のタイプなのか季節性なのか、どの季節になりやすいタイプなのかを調べます。治療として、抗アレルギー薬の内服、ステロイド点鼻薬を用い、薬の効果がない場合は、当院では手術治療(粘膜下下鼻甲介切除術後鼻神経切断術)や抗IgE抗体治療(ゾレア)による治療を勧めています。ゾレアによる治療の適応となるにはいくつかの要件があり、高額治療となりますが長年の内服薬で効果が見られない方にはお勧めしております。

耳鼻科疾患として考えられるのは

いびき、無呼吸

具体的な症状

鼻腔、口腔、咽頭の視診を行い、鼻腔内の奥の方や咽頭はファイバースコープによって観察を行います。鼻の通りを診る鼻腔通気度検査やCT、血液検査を行う場合もあります。睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome:SAS サス)が疑われる場合には、ご自宅でできるSAS簡易検査、中等度以上の無呼吸が認められる場合は終夜睡眠ポリグラフ検査(一晩入院)で診断を行います。

耳鼻科疾患として考えられるのは

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