副鼻腔炎の症状・症例

症状

副鼻腔炎とは昔から俗にいう「ちくのう」です。
鼻の周りに存在する空洞「副鼻腔」が、細菌やウィルスによる感染やアレルギーなどによって炎症をおこし、内部に膿やポリープが充満した状態です。

副鼻腔炎図解症状としては
鼻水: 長期間鼻水が続く、粘り気のある鼻水が出る
鼻づまり:慢性の鼻づまり(鼻閉)状態、額や目の奥・頭が重いといった症状
その他:においがわかりにくい(嗅覚障害)
等があり、花粉症などのアレルギー性鼻炎にもしばしば合併します。

子どもでは鼻の細菌が中耳に移り中耳炎や滲出性中耳炎などを引き起こします。

また、最近増えているのは、細菌感染よりもアレルギーが関与している「好酸球性副鼻腔炎」です。
この疾患は、気管支喘息を合併していることが多く、非常に治療が難しい疾患です。手術を行って一旦改善しても、放置されていると再発することもあり、重症例では「難病指定」されるほどです。

症例1

副鼻腔炎(ちくのう)症例

症例2

鼻茸症例

診断

鼻内の診察、ファイバースコープ、レントゲン、CT、採血で診断します。

治療方法

薬物治療でも良好にコントロール可能ですが、重症の場合は手術の適応です。ポリープや腫れた粘膜によって閉鎖してしまった副鼻腔の壁を一部取り払って広い空間にして、空気や鼻汁の流れを改善します。

当院での取り組み

当院では鼻の孔から内視鏡を使って行う内視鏡下副鼻腔手術(ESS)での手術法を勧めております(昔に行われている歯茎を切って行う手術は行いません)。鼻茸の切除もマイクロデブリッダーとよばれる手術機器を用い、病変のつまみ上げ→切除→病変・粘膜・出血・分泌物の吸引・除去という一連の操作を連続して行うことで手術時間の大幅な短縮が可能となり、患者さんの体への負担も軽減させています。手術は基本1泊2日での入院で行います。

ただし、最近増えている好酸球性副鼻腔炎(喘息と関連がある副鼻腔炎)では再発率が高くなっている為、定期的な術後のフォローアップメールにより通院を促し、再発防止に取り組んでいます。

副鼻腔炎の手術・内視鏡下副鼻腔手術(ESS)について