京都大学

International Phonosurgery Symposium(国際音声外科シンポジウム)を終えて

この1月末から3日間にわたり、京都大学耳鼻咽喉科主催で International Phonosurgery Symposium(国際音声外科シンポジウム)が行われました。当院は、3日目にライブ手術の会場となり、海外の耳鼻科医30名余りと京都大学のスタッフ合わせて40名以上が来られ、活発な討議が行われました。

学会ほど大規模ではないのですが、その分ざっくばらんな雰囲気の中で行われ、非常に有意義なものとなりました。

まず第一日目の夕方には、オペラと医療の融合ということを掲げられ、音楽プロヂューサーの輪島東太郎氏と、一色先生が声帯麻痺の手術をされ歌手としてカムバックされたベーチェチョル氏が登壇し、その歌声も披露していただきました。img_7939 声を失ったオペラ歌手が、手術によって復活されたという例はこれまでにはなく、その経緯などが話されましたが、主に英語で話されるものの、ベーさんと輪島さんはイタリア語でやり取りをされ、輪島さんが更にイタリア語を英語にその場で訳すという離れ業でした。また海外のドクターからも数々の質問があり、一日目から大きな盛り上がりを見せていました。オペラと医学の融合、というフレーズは、非常に新鮮であり、我々医療従事者の側のみではなく、音楽など異なる分野で貢献されている方々とも心を通じ合わせ、更に高みを目指していかなければならないと自覚しました。(次回に続く)

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