%e3%83%97%e3%83%ac%e3%82%bc%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b31

World Laryngology Summit 2017@バンガロール


img_6957img_7016 img_7001 img_6993 img_6972

 

9月20日から、私廣芝はお休みをいただいて、インドのバンガロールで開催される「World Laryngology Summit」に出席して参りました。田邉正博先生と、大学の同級で現在京都大学耳鼻科の講師である楯谷一郎先生とともに出席しました。

インドは初めてでなんとなくすごく暑いイメージを持っておりましたが、バンガロールは標高1000mに位置しており、案内書によるとインドの軽井沢のようなところらしいです。実際気候は9月現在の日本の気温とほぼ同じで、これが年中続くようです。バンガロールは近年IT企業が集積する近代都市になりつつあります。交通量もかなり多く、道路を横切るときはかなりの勇気が必要です。一方で、いまだ昔の面影を残している部分もあり、野良犬も多いのですが、野良牛?もたまに見かけます。ヒンズー教では牛は神聖な動物として扱われており、牛肉は原則として口にしません。

さて、その会に出席して参りましたが、非常に驚かされたのは学会のプログラムが当日に大幅に変更になってしまう点です。まず開始時間が大幅に遅れ、それにともなって演題の順番が入れ替わったり、時間が変更になったり、日本人の感覚では非常に混乱しましたが、我々以外は誰も気にする風でなく、日本人が特に時間については特殊なのかもしれないと思いなおしました。 img_6993 万事そんな感じなので、逆にいざ発表の時もさほど緊張することなく行うことができました。

今から40年前に、一色信彦先生が世界で初めて「甲状軟骨形成術」を体系化して発表されて以来、「音声外科」という領域が世界各地で生まれ、徐々に盛んになってきております。音声疾患は、悪性腫瘍でない限りは生死にかかわるものではなく見過ごされがちな領域です。しかし、音声は人間の根本的な欲求である自分の考えや感情を外に出すことができる唯一の手段であり、声が出にくくなると性別国籍年齢を問わず、皆さんかなり悩んでおられます。それに対する治療についても、出席者の先生方はかなり熱心で、活発な議論が交わされました。ただし、ただでさえ英語の聴き取りについては十分ではないうえに、インドなまりの英語が入ると急に理解ができにくくなってしまいます。皆が分かっているのが不思議に思うのですが、日本語の地方なまりでも場合によってはわからないこともあるくらいですから、まあ仕方がないのでしょう。

インドの食事については、やはり基本的にはカレーです。いわゆるカレーライスというものがあるわけではなく、米やナン(インド風のパン)に鶏肉などが入ったカレーを添えて、右手で食べるというのがインド流です。決して左手で食べてはいけないのです。郷に入っては郷に従えで、右手で食べることを試みましたが、食材が熱かったりするとうまく食べることができません。地元の方を見ていると、右手だけで実にきれいに食べておられます。文化の違いを感じました。

また演題発表の合間などには、インド調の独特な音楽が流されて、いかにもインドの雰囲気を感じました。文化の違いは、言葉やイメージを超えて、実際に肌で感じるとすごく刺激になります。

国境を越えて、志を同じくする耳鼻科の先生方と接するのは、知識の交換以上の何かがあります。当院では私だけでなく、他の先生方も積極的に海外での学会に出席しており、こういった経験を日常診療に生かして行けたらと考えております。

次回は来年2月に京都大学耳鼻科と協力して、海外の先生方を迎えてワークショップを開催する予定です。

おすすめ記事