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耳鼻咽喉科学会@パリ


6月最終週に、私廣芝はお休みをいただいて、パリでの国際学会に出席して参りました。この学会は4年に一度開かれるもので、前回は2013年にソウルで行われました。前回も一色先生とともに出席しましたが、今回は私が単独で出席しました。ヨーロッパへは1昨年にイギリスとスイスに行きましたが、パリは生まれて初めての訪問です。半ばワクワクしながら参りました。

ちょうど気候は日本と同じか少し涼しいくらいですが、緯度が高いため夜10時すぎまで外が明るく、一日が長く感じます。夜9時でこんな感じです。

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学会会場は広く、2フロアにまたがっていました。元々フランスは観光客も含め、さまざまな人種が混ざり合っているのですが、学会会場も世界各国から参加者がおられました。医療機器の展示場もこんな感じです。

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私の発表は3日目で、2日目はもっぱら演題を聴いて勉強することに集中しました。京大の時の同級生で、現在京大耳鼻科の講師として活躍中の楯谷先生が30分くらいのランチョンセミナー(昼食を取りながら、講演を聴くスタイル)で講演されていましたが、流暢な英語で流れるように話しておられ、彼我の差を感じずにはいられませんでした。その講演にて、かつてマンチェスターから当院まで見学に来られたことがあるDr. Karagamaと偶然再会しました。

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楯谷先生の講演内容は、下咽頭腫瘍(ノドの奥の腫瘍)を経口的に(首を切開せず口の中から)消化器内科の先生と共同で摘出する方法についてです。この方法は、従来の頸部を外切開して摘出する方法に比べ、患者さんへの負担も比較できないほど軽く、また術後も短期間で食事ができるようになるという優れた方法です。プリウスなどのハイブリッドカーを日本が世界に先駆けて開発しましたが、本法も消化器内科とのコラボで可能になった方法で、made in Japanの治療法といってよいものです。聞きながら少しだけ誇らしい気分になりました。

展示されている機器の中で、さまざまなものが印象に残りましたが、その中で少しだけご紹介します。

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右の写真では小さすぎて見えませんが、これは耳の手術で使う人口耳小骨です。チタン製でできており、もうすぐ日本でも承認される予定です。チタンだからといって、特別にすごい性能があるわけではありませんが、チタンという金属は生体に特に親和性があり、磁性の金属ではないためMRIなどの検査への影響もありません。人工関節やインプラントなどでも用いられている金属で、安全性も高いものです。このチタン製の耳小骨について、高さの調節や取り扱い方を学習しました。

また、補聴器ですが、スマホと連動して、相手の言葉がスマホ上に出てくるといったタイプの補聴器です。非常に調子が良い担当者で、言っていることが本当かどうか怪しいのですが、なんと翻訳機能もあるらしいので、耳が悪くなくても使えるのではないかと思いました。一応名刺はもらって、当院にも宣伝に来てくれるそうですので、本当にそこまでの機能があるかどうか、確かめておきます。20170626_080856722_ios

とりあえず、今回はここまでにして、次回に続きます。

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