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第2回 患者さん向け講演会 音声編


先週末の土曜日の診療が終わってからの時間帯で、昨年より始まった患者さん向けの講演会を開催いたしました。元々は当院のスタッフの一人が発案し、昨年の7月に初めて開催しました。正直な気持ちを申し上げると、当院の限られたスペースの中で20名程度の方にお話をすることが、本当にお役に立てるのか、疑問でしたが、まずは一度試みることにしました。その時は廣芝が「耳の疾患について」 ちゅうしょクリニックの中所秀樹先生が「めまいの診断と治療について」をお話しいたしましたが、意外に好評でした。我々としましても診察室を離れて患者さん方とコミュニケーションするのはあまりない機会ですので、非常に新鮮に感じ、充実感がありました。

そこで今回は第2回として、音声の疾患についての話(廣芝が担当)と、当院ボイストレーナーの轟美穂講師から「話し上手になる! 楽しいスピーチ&滑舌レッスン」という内容で、出席者の方々に滑舌トレーニングを実際に行っていただくという企画で、開催させていただきました。

私からは、なかなか普段は直接見ることができない、声帯や喉頭の動画を供覧し、さらに実際の病気の例を解説を交えてお話させていただきました。診察室と違い、大勢の方々の前でお話するのは多少緊張しましたが、興味を持ってお聞きいただけたかと思います。最後に恩師である一色信彦先生からのメッセージとして、「声そのものを治すことを通じて、最終的には患者さんの心を治すことが目標である」というお言葉で締めくくらせていただきました。

2題めの轟講師からは、話し上手になるポイントをいくつか挙げていただいたのちに、実際にいくつかの文章を参加者の皆さまに発音していただいて、苦手な単語やフレーズをお伺いし、特に子音の発声のコツなどをアドバイスいただきました。初めは声を出すのも気恥ずかしいという雰囲気ではありましたが、轟さんから「周りは見ずに自分のことだけを見ましょう」という掛け声で、徐々に積極的に練習されていました。

人間にとって、音声というのは、自分の気持ちや内面を外界に向かって表出するための唯一の手段です。もちろん音楽や文章や演劇などで表現する方もおられますが、日常生活においては言葉のウエイトが多くを占めます。その言葉がうまく話せなくなったとき、声が出にくくなったとき、人はかなり自信を失ってしまわれます。これは年齢や性別、国籍を越えて、共通した反応です。人間が人間らしく生活を営むには、やはり声がうまく出せる、うまく話せるということが不可欠ですので、お悩みの方々に少しでも貢献できれば、という思いを強くした次第です。

耳、音声と続きましたので、次回は鼻についての講演会を夏ごろに予定しております。次回は当院で導入した3D内視鏡の実際の画像も、参加者の皆さまに体験していただこうと考えております。

まだまだ試行錯誤しながらですので、不行き届きな面もあるかと思いますが、よろしくお願い申し上げます。s__15081543

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